Windows11PCが起動しないときは、まずパソコンのハードウェア自己診断を実行することで、原因がハードウェアなのかソフトウェアなのかを特定する必要があります。ハードウェアに問題がある場合は、修理もしくは交換するしかありませんので、まずはハードウェアに問題が発生していないか切り分けましょう。
ということで、この記事では、PCメーカー別のハードウェア自己診断方法について解説しますね。
DELL製のPCが起動しないとき
DELLのPCには「Dell Diagnostics」という自己診断ツールが用意されており、以下の手順で実行することができます。
- パソコンの電源を入れ、Dellのロゴが表示されたら、F12キーを押します。
- 「Boot Menu」という画面が表示されたら、キーボードの矢印キーで「Diagnostics」を選択し、Enterキーを押します。
- 自己診断が開始されます。自己診断は数分間続きますが、終了するまでお待ちください。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
以上が、DELLのPCでハードウェア自己診断を行う方法です。
HP製のPCが起動しないとき
HPのPCには「HP PC Hardware Diagnostics UEFI」という自己診断ツールが用意されています。以下の手順で実行することができます。
- パソコンの電源を入れ、HPのロゴが表示されたら、Escキーを押します。
- 「スタートアップメニュー」という画面が表示されたら、F2キーを押します。
- 「HP PC Hardware Diagnostics UEFI」という項目が表示されたら、Enterキーを押します。
- 自己診断が開始されます。自己診断は数分間続きますが、終了するまでお待ちください。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
以上が、HPのPCでハードウェア自己診断を行う方法です。
Lenovo製のPCが起動しないとき
LenovoPCは起動時に「Lenovoロゴ」が表示されますが、その表示中にF10キーを押すことで、ハードウェア自己診断(Hardware Scan)を実行することができます。
- パソコンの電源を入れ、Lenovoロゴが表示されたら、すぐにF10キーを押します。
- 「Lenovo Solution Center」が起動されますので、「Hardware Scan(ハードウェアスキャン)」をクリックします。
- 表示された画面で、「Run Quick Tests(クイックテストを実行する)」をクリックします。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
この方法でLenovoPCのハードウェアを自己診断することができます。
ASUS製のPCが起動しないとき
ASUS PCの場合、起動時にF2キーを押すことで、BIOSセットアップ画面に入ることができます。表示される画面で「Advanced Mode」を選択し、そこから「Tools」タブを開いて「ASUS Hardware Diagnosis」を選択することで、ハードウェア自己診断を実行することができます。
- ASUS PCを起動後、ASUSのロゴが表示されたら、すぐにF2キーを押します。
- BIOSセットアップ画面に入ったら、「Advanced Mode」を選択します。
- 「Tools」タブを開き、「ASUS Hardware Diagnosis」を選択します。
- 「ASUS Hardware Diagnosis」画面が表示されます。ここで、「Start」をクリックして、自己診断を実行します。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
この方法でASUS PCのハードウェアを自己診断することができます。
NEC製のPCが起動しないとき
NEC PCの場合、起動時にF2キーを押すことで、BIOSセットアップ画面に入ることができます。そして、この画面で「Diagnostic」を選択することで、NEC PC自身によるハードウェア自己診断を実行することができます。
- NEC PCを起動後、NECのロゴが表示されたら、すぐにF2キーを押します。
- BIOSセットアップ画面に入ったら、「Diagnostic」を選択します。
- 「Diagnostic」画面が表示されます。ここで、「Test」をクリックして、自己診断を実行します。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
この方法でNEC PCのハードウェアを自己診断することができます。
東芝Toshiba製のPCが起動しないとき
東芝 PCの場合、起動時にF2キーを押すことで、BIOSセットアップ画面に入ることができます。そして、この画面で「Diagnostic」を選択することで、東芝 PC自身によるハードウェア自己診断を実行することができます。
- 東芝 PCを起動後、東芝のロゴが表示されたら、すぐにF2キーを押します。
- BIOSセットアップ画面に入ったら、「Diagnostic」を選択します。
- 「Diagnostic」画面が表示されます。ここで、「Start Diagnostic」をクリックして、自己診断を実行します。
- 自己診断が終了したら、テスト結果が表示されます。エラーコードが表示された場合は、メモしておきましょう。
- 問題が見つかった場合は、PCメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理や交換を依頼してください。
この方法で東芝 PCのハードウェアを自己診断することができます。
おわりに
以上、各メーカーのパソコンでの自己診断の方法を紹介しました。自己診断を実行することで、パソコンのトラブルを解決する手助けとなります。しかし、自己診断で異常が検知されない場合は、ソフトウェアに異常が発生している可能性があります。
また、自己診断でエラーが検知された場合は、パソコンを修理する必要があります。修理の前には、パソコンのデータをバックアップすることを忘れずに行ってください。
最後に、パソコンを長く使うためには、定期的なメンテナンスが必要です。デフラグやディスククリーンアップなど、定期的なメンテナンスを行い、パソコンを健康な状態に保ちましょう。
今回は、Windows11PCが起動しないときにハードウェア自己診断を実行する方法について、PCメーカー別に解説しました。自己診断を実行することで、トラブル解決の手助けとなるので、ぜひ試してみてください。